1)日仏間の友情を認識 大阪万博内のフランスパビリオンが盛況であることから、日本でのフランスへの興味の高さを実感した。また、フランスパビリオンのテーマである「愛」が示すように、同館の展示で、日仏両国の世界遺産であり、かつお互いが姉妹提携する宮島とモンサンミッシェルが並んで展示された様子に、両国の愛を深く感じた。
2)フランスにおける観光業のポテンシャル
2024年、フランスを訪れた国際旅行者の数は1億人を越え、世界ナンバーワンの地位を保っている。一方、国際観光収入は714億ユーロで世界4位。旅行者がより長期間フランスに滞在し、消費額を増やしてくれることに期待している。そのため、フランスの観光コンテンツを刷新しつづける必要がある。
3)フランスが提供する観光素材や体験のアップデート
フランスはとくに旅のコンテンツとして、食、サヴォワ―ルフェール(職人の技や手仕事)、文化遺産への投資に力を入れている。食をフランス旅行の理由に挙げる人は国外からの旅行者の3分の1、文化遺産への訪問を理由に挙げる人は同じく8割にのぼる。 なお、自身もワイン産業に携わる大臣は、フランスのワインツーリズムへの投資も強調した。食と一緒にされがちなテーマだが、それだけで扱うべき重要な分野である。現在、年間1200万人がフランス中をワインツーリズムを目的に訪れており、この数字はこの8年で20%増加している。 日本の旅行会社経営陣との会合では、日本人旅行者のニーズに合った旅行商品のアップデートの重要性を認識した。たとえば、日本人旅行者はダブルでなくツインの部屋を好むなどの情報は貴重な意見である。 最後に、大臣は、日本人旅行者のフランスへの送客需要に応えるには、航空路線の便数を十分に確保する必要があり、現在の座席数の不足に対応することが課題であると述べた。
4)2024年パリ五輪から20230年の冬季五輪へ
フランスは、2024年パリ五輪のレガシー、とりわけアクセシビリティ(バリアフリー)や安全性の面での成果を活かし、2030年冬季オリンピックの準備を進めたいと考えている。 日本人旅行者から寄せられた期待を踏まえ、とくにフランスの宿泊施設のグレードアップを促進し、高級ランクのホテルの充実を図る。